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日本郵船のFSPO、水深2900mの原油生産開始

2016年9月12日 (月)

ロジスティクス日本郵船が合弁会社を通じてロイヤルダッチ・シェルグループのシェル・オフショア社向けに投入するFPSO(浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備)「FPSOトゥリッテラ」が、9月2日に米国メキシコ湾ストーンズ油田で原油生産を開始した。

FPSOトゥリッテラは、ブラジル沖の3隻に続いて日本郵船が参画する4隻目のFPSOで、ハリケーンが頻繁に発生する同油田の海象にも耐えるタレット係留方式を採用しているのが特徴。

同油田は水深2900メートルと、FPSOを使用して生産される世界最深油田で、日本郵船と三菱商事の合弁会社、オランダのSBMオフショア社の2社による合弁会社がFSPOを保有し、開発オペレーターのシェル・オフショア社向けに10年間の長期用船と操業を請け負うオペレーション・サービスを提供していく。

■FPSOの概要
原油生産能力:6万バレル(日量)
ガス生産能力:1500万立方フィート(日量)
原油貯蔵能力:80万バレル
係留方式:ディスコネクタブル・タレット方式
用船期間:確定10年間、合わせて10年間の延長オプション