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凸版印刷、単体で温度管理可能な使いきりラベル開発

2016年9月14日 (水)

サービス・商品凸版印刷は14日、タグラベル単体で温度管理が可能な使い切り型の温度状態監視ラベルを開発したと発表した。

UHF帯RFIDにバッテリー、温度センサー、タイマーを内蔵し、設定された間隔で貼り付けた商品の温度状態を監視することができる。あらかじめ上下限温度を設定することで、温度監視中に設定温度範囲を越えた場合、異常温度の発生の有無をアラート情報としてチップメモリ内に記録。読み取り機器をかざすことで、内容を確認できる。

凸版印刷、単体で温度管理可能な使いきりラベル開発

▲左・温度センサータグのラベルサンプル、右・使用イメージ

現在、温度管理で主流となっている再利用型の電子ロガーは、商品一つ一つに取り付けて温度追跡をするにはコスト負荷が大きく、サイズの大きさから設置場所が限定されてしまい、抜き取りや部分的な温度追跡のみに利用がとどまっている。

凸版印刷が開発した温度センサータグは、こうした再利用型の電子ロガーの課題を解決し、大幅にコストを低減。これにより、製品単位で温度保管状態の追跡管理が可能になる。量産時の目標価格は1枚300円(1万枚製造時)を想定している。

同社は2017年4月の量産化を目指しており、リーダライタ製品と組み合わせ、倉庫やトラックの荷台で温度管理を行うニーズなどに「リアルタイム温度管理ソリューション」として提供する。17年度に関連受注を含め2億円の売上を目指す。