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厚労省調べ

トラック事業者85.9%が法令違反、「労働時間」が最多

2016年9月20日 (火)

行政・団体厚生労働省は16日、2015年の自動車運転者を使用する事業場に対する監督指導・送検状況をまとめ、公表した。15年は全体で3836件に実施し、このうち84.9%となる3258事業場で法令違反を確認した。違反内容で最も多かったのは「労働時間」に関するもので2243件、次いで「割増賃金」894件、「休日」216件と続いた。

トラック事業場では、2783事業場に監督指導を実施し、このうち85.9%に当たる2390事業場で労働基準法などの法令違反を確認した。違反内容で最も多かったのは労働時間で1729件、次いで割増賃金625件、休日158件となった。

また、改善基準告示違反も6割を超える1944事業場が違反。内訳は多い順に、最大拘束時間(1544件)、連続運転時間(総拘束時間(1254件)、休息期間(1216件)、連続運転時間(947件)、最大運転時間(599件)――となった。

デジタルタコグラフなどで労働時間・日数の実態を調べた結果、特定の運転者に対して36協定の時間を超える1か月135時間の時間外労働を行わせていたケースもあった。