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馬鈴薯の輸送需要拡大に対応

JR貨物、不通の根室線で代替輸送の対策追加

2016年9月21日 (水)

ロジスティクス日本貨物鉄道(JR貨物)は21日、台風9・10号の影響で不通となっている根室線の輸送機能を代替する新たな対策を打ち出した。

同社はこれまで帯広貨物駅と札幌貨物ターミナル駅間でトラック代行輸送を行うほか、釧路港と東京港を結ぶ定期RORO船や釧路港・八戸港間にチャーター船を投入するなど、不通区間の代替輸送対策を展開してきた。

今回の追加対策では、道東地区の馬鈴薯輸送を担うため、利用運送事業者によるトラック輸送と対応する区間の列車運行を組み合わせる。貨物(馬鈴薯)をトラックで苫小牧貨物駅まで運び、同駅構内でコンテナに積み込んだ上で、区間列車で鉄道輸送を行う。

区間列車は苫小牧貨物駅と埼玉県の熊谷貨物ターミナル駅間で片道5トンコンテナ85個を9月17日から隔日運転で走らせる。これに伴い、利用運送事業者が北海道士幌地区と苫小牧貨物駅間で一般トラックによる輸送を行う。

今回の追加対策により、根室線不通区間ですでに実施済みのトラック・船舶による代行輸送を合わせた提供輸送力は最大379個(5トンコンテナ換算)となる。