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三菱ふそう、電気トラックの新型モデルを世界初公開

2016年9月21日 (水)

サービス・商品三菱ふそうトラック・バスは21日、ダイムラー・インディア・コマーシャル・ビークルズ社と協業で行うダイムラー・トラック・アジアが、ドイツ・ハノーバーで22日から29日にかけて開催される「IAA国際モーターショー」に出展し、FUSOブランドの電気小型トラック「eCanter」(eキャンター)を世界初公開すると発表した。

三菱ふそう、電気トラックの新型モデルを世界初公開

第1世代の電気トラックからさらに発展をさせた新型の第3世代モデルを展示する。第2世代「キャンターE-CELL」の実用供試を通じ、短距離輸送や市街地輸送に最適な車両となるよう設計を行った。電気駆動の開発に、研究開発費を含め4000万ユーロ(45億円)投資。

顧客の個別ニーズに応じた航続距離や積載量を可能にするため、搭載バッテリーをモジュラー化。消費電力量13.8のリチウムイオンバッテリーを3-5個にパッケージ化し、個別ニーズに応じて複数のオプションを提供できるようにした。5個搭載した場合は車両総重量7.5トンクラスで1日100キロメートルの走行が可能となる。

三菱ふそう、電気トラックの新型モデルを世界初公開2

充電にかかる時間は200ボルトの充電器で7時間、急速充電の場合は1時間弱程度となっている。また出力185キロワット、最大トルク380ナノメートルの電気モーターを搭載している。

三菱ふそうの事前分析によると、ディーゼル車と比べて走行1万キロメートルあたり1000ユーロとなり、ランニングコストは最大で64%削減できること、維持費も30%削減できることで初期費用は2年で回収が可能だという。

新型モデルはポルトガル・トラマガル工場と川崎工場で製造し、2017年後半から米国、日本、欧州で市街地輸送を担う輸送企業に納入開始する。