プロロジス、大阪府茨木市の自社最大物流施設竣工

拠点・施設プロロジスは28日、同社にとって国内最大のマルチテナント型物流施設「プロロジスパーク茨木」（大阪府茨木市）が竣工し、同日に竣工式を行ったと発表した。

竣工に先立ち、ニトリと13万平方メートルの賃貸契約を締結しており、物流子会社のホームロジスティクスが6階建施設のうち1から5階に入居する。残り1フロアは引き続き入居企業を募集している。竣工式には、ホームロジスティクスの松浦学社長、福岡洋一茨木市長、設計施工を担当した清水建設の井上和幸社長らが参列し、施設の完成を祝った。

プロロジスパーク茨木は8万243平方メートルの敷地に延床面積18万9741平方メートルの地上6階建てマルチテナント型施設。上り・下り専用2基のランプウェイで各階に大型トレーラーが直接乗り入れて接車できるほか、45フィートコンテナトレーラーが停車し作業可能な奥行を確保した。公道の通行に関する規制緩和の流れを受けた、プロロジスとして初めての取り組み。

開発地は中国自動車道、名神高速道路、近畿自動車道の交わる吹田インターチェンジ（IC）へ6キロ、茨木ICへ5キロの地点に位置。最寄駅の大阪モノレール「彩都西」駅からは路線バスを使用して7分でアクセス可能なほか、プロロジスが施設利用者のための専用シャトルバスを運行し、通勤をサポートする。

屋根面には2メガワットの太陽光発電パネルを設置するほか、全館の照明にLEDを採用するなど、環境に配慮した施設づくりを目指し、CASBEEのSランクを取得する方針。セキュリティ面では、常時有人警備を実施して24時間365日の操業を可能とし、共用部、専有部への入退室を電気錠で管理する。

最上階にはカフェテリア、コンビニエンスストアを設け、施設の従業員へ憩いの場を提供し、働く環境に配慮する。また、構造は制震ブレースを採用したほか、非常用電源を確保し、緊急地震速報システムや備蓄庫を設け入居企業の事業継続を支援する。

■「プロロジスパーク茨木」の概要
名称：プロロジスパーク茨木
所在地：大阪府茨木市
計画敷地面積：8万243.54平方メートル（2万4273.67坪）
計画延床面積：18万9741.77平方メートル（5万7396.89坪）
構造：RCSS造、地上6階建て
着工：2015年6月
竣工：2016年9月