国交省、火災事故調査から冷蔵冷凍車へ注意喚起

事件・事故国土交通省は9月29日、昨年7月に北海道苫小牧市苫小牧港沖45海里付近で発生した旅客フェリー「さんふらわあだいせつ」火災事故の調査結果が公表されたことを受け、冷蔵冷凍車へ注意喚起した。

この事故は運輸安全委員会によって調査が進められ、同日事故調査の経過報告が公表された。この経過報告の中で冷凍機の内部でモータの配線に1つの配線の一部に短絡している痕跡があるほか、その付近には切断した後に撚って結線された箇所と1つの配線に断線している箇所が認められた。出火元の特定と出火原因の究明には未だ至っておらず、同委員会による調査が続けられている。

国交省は、このモータの配線の結線方法等と出火との因果関係も不明だが、冷凍機を取り扱う専門業者はこういったひねった配線は一般的になされていないことから、冷蔵冷凍車の冷凍機からの出火防止に万全を期すため関係者あてに注意喚起を通知した。