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8月の商業販売額、百貨店が6.3%減少

2016年10月3日 (月)

調査・データ経済産業省がこのほど発表した商業動態統計調査結果(速報)によると、8月の商業販売額は35兆5760億円で前年同月に比べて3.1%減少し た。このうち卸売業は24兆2720億円(3.6%減)で、小売業は11兆3040億円(2.1%減)だった。季節調整済みの商業販売額は前月比1.5%上昇した。卸売業は0.8%上昇、小売業は1.1%低下した。

■卸売業、衣服・身の回り品卸売業15.8%減
卸売業を業種別にみると、衣服・身の回り品卸売業15.8%減(前年同月比)、繊維品卸売業10.5%減、鉱物・金属材料卸売業8.2%減、農畜産物・水産物卸売業7.3%減、家具・建具・じゅう器卸売業6.3%減、各種商品卸売業5.3%減、「その他の卸売業」5.3%減、機械器具卸売業4.2%減、化学製品卸売業3.4%減、建築材料卸売業0.1%減となった。

一方、食料・飲料卸売業3.4%増、医薬品・化粧品卸売業が1.9%増加した。

大規模卸売店販売額は7兆9207億円で6.7%減少した。商品別にみると、鉱物33.1%減、石油・石炭25.2%減、繊維品24.8%減、「その他の輸送用機械器具」21.9%減少、非鉄金属12.3%減などとなった。一方、一般機械器具10.3%増、紙・紙製品1.3%増だった。

■百貨店販売額が6.3%減
小売業を業種別にみると、機械器具小売業が9.4%減少、燃料小売業7.7%減少、百貨店などの各種商品小売業6.4%減少、「その他小売業」3.2%減少、織物・衣服・身の回り品小売業2.2%減少、無店舗小売業1%減少、飲食料品小売業が0.2%の減少となった。一方、医薬品・化粧品小売業が2.5%増加、自動車小売業が1.8%増加した。

8月の百貨店・スーパー販売額は1兆5540億円(3.2%減)で、このうち百貨店は4529億円(6.3%減)、スーパーは1兆1011億円(1.9%減)となっ た。商品別にみると、衣料品9.5%減、飲食料品1%減、「その他」3.8%減となった。百貨店・スーパーの季節調整済前月比は0.6%低下で、うち 百貨店が2.1%低下、スーパーは0.4%上昇した。

百貨店の主力商品である衣料品は、婦人・子供服・洋品が前年同月比11.6%減、「その他の衣料品」10.5%減、紳士服・洋品が10.1%減、身の回り品が8.3%の減少となったため、衣料品全体では10.3%減少した。

飲食料品は3.8%の減。家庭用品が8.7%減、食堂・喫茶8.6%減、家具3.2%減、「その他の商品が」1.4%減、家庭用電気機械器具11.2%増となったため、「その他」全体では3%減少した。

スーパーの衣料品は、「その他の衣料品」15%減、紳士服・洋品8.6%減、婦人・子供服・洋品8%減、身の回り品が4.6%減少したため、衣料品全体では8%減となった。

主力の飲食料品は0.6%減。家具が20%減、家庭用電気機械器具10.7%減、家庭用品10.4%減、「その他の商品」2.4%減、食堂・喫茶3.7%の増加となったため、その他全体では4.4%の減少となった。

■コンビニ販売3.4%増
コンビニエンスストアの商品販売額・サービス売上高は1兆295億円(3.4%増)となった。商品別ではファーストフードと日配食品が3884億円 (2.4%増)、加工食品が2853億円(4.5%増)、非食品が3025億円(3.4%増)だったため、商品販売額は9762億円(3.3%増)に増え た。また、サービス売上高は533億円で4.3%増となった。