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最大100台が自ら判断して最短距離移動

オムロン、倉庫・工場向け搬送ロボットを年明け発売

2016年10月3日 (月)
オムロン、倉庫・工場向け搬送ロボットを年明け発売
空白

話題オムロンは、米国子会社のオムロンアデプトテクノロジーズ(OAT)が開発した「屋内用モバイルロボットLDプラットフォーム」2シリーズ4形式を2017年1月20日から世界33か国で一斉に発売する。

オムロン、倉庫・工場向け搬送ロボットを年明け発売

▲OEM

独自の人口知能(AI)技術を搭載した「モバイルロボットLD」は、工場や研究施設、物流倉庫などで人や障害物を自動で回避しながら最適なルートを自ら考え、決められた場所に荷物を届ける搬送ロボット。

今回はユーザーカスタマイズタイプ「OEM」と台車付オールインワンタイプ「カートトランスポーター」の2シリーズを用意し。OEMは上部にユーザー自らがキャビネットやコンベアなどを取り付けることで、使用環境に合わせた最適な自動搬送を実現する。

内蔵するレーザースキャナーで動作環境を測定し、移動可能な範囲の地図を自動的に作製。地図とレーザースキャナーの測定結果を照らし合わせて自らの位置を特定しながら、人や障害物をどのように動いて避けるかをリアルタイムに考え、ぶつかることなく、最大130キロの搬送物を運ぶ。

オムロン、倉庫・工場向け搬送ロボットを年明け発売

▲カートトランスポーター

カメラオプションを搭載することで、物流倉庫など頻繁に荷物の位置が変化する環境にも柔軟に対応する。

ソフトウェア上でゴールを指定するだけで自動的に最短ルートを判断し、人や障害物を自動で回避する機能を搭載。人と通路を共有した部材搬送を実現する。

ユーザーは最大100台のモバイルロボットLDを1台のコントローラで管理することが可能で、配送管理の最適化のほか、既存の生産設備と組み合わせることで、需要の変動に合わせて生産ラインのレイアウト変更や立ち上げを素早く柔軟に行えるようになる。

同社は「モノを移動させるという単純・単調で重労働な作業から人々を解放し、より創造的な分野での仕事に従事してもらうことで生産性や品質の向上といった社会的課題の解決に貢献する」としている。