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レインズがフレッシュネス買収、MD活用し出店加速

2016年10月14日 (金)

M&Aコロワイドは14日、子会社のレインズインターナショナルがユニマットホールディング傘下のフレッシュネスバーガー事業を買収すると発表した。

同事業はカフェスタイルで高品質なアメリカンスタイルのハンバーガーやサイドメニューを提供することで独自の地位を築き、200店舗体制を目指してきたが、コロワイドが「ポテンシャルに比して、展開エリア・店舗数は限定的な範囲にとどまっている」と表現するように、店舗数が計画通りに伸びず、近年は閉鎖数が上回って首都圏を中心に159店舗を展開している。

競争の厳しいハンバーガー業界だが、フレッシュネスバーガーが高価格路線で独自のポジションを確保しているのは間違いなく、「牛角」「温野菜」など多くの直営・フランチャイズ事業を運営するレインズが買収し、自らのプラットフォームを活用することで、フレッシュネスバーガーのエリア展開・出店を加速させる考え。

コロワイドは、商品開発、調達、製造、物流、マーチャンダイジングを一貫して運営する「コロワイドMD」を中心とした購買機能を確立しており、フレッシュネスバーガー事業の物流や調達など店舗運営以外の機能をグループ基盤に取り込むことで、コストを抑えながら事業拡大につなげる。

同事業は現在、ユニマットホールディング傘下のフレッシュネス(東京都中央区)が運営しているが、レインズインターナショナルによる買収に際し、同名の「フレッシュネス」を11月1日付けで新設し、事業を新会社に移管した上で12月1日に新会社の全株式を売却する。

フレッシュネスバーガー事業の直近の業績(2017年3月期)は売上高55億円、EBITDA4億円、6月30日時点の総資産は32億円、純資産は4億円となっている。