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安藤ハザマ、除去土壌専用の輸送管理システムを開発

2016年10月18日 (火)
安藤ハザマ、除去土壌専用の輸送管理システムを開発
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サービス・商品安藤ハザマは18日、福島県内の除染作業で発生した除去土壌を輸送する際の安全を確保するため、除去土壌を詰めたフレコンのトレーサビリティと輸送車両のリアルタイムな運行管理が可能になる輸送管理システムを開発し、同社のJVが実施する環境省発注の中間貯蔵施設(福島県大熊町)への輸送工事に適用した、と発表した。

安藤ハザマ、除去土壌専用の輸送管理システムを開発3中間貯蔵施設に輸送する除去土壌は量が多く、長距離輸送となるため、通常の輸送以上に安全で確実な管理が求められることから、これまで除染作業で100万袋を超えるフレコンや作業員の管理を行ってきた経験を生かし、「最新のICT・情報管理技術を適用」したという「安藤ハザマフレコン輸送管理システム」を開発した。

同システムは除染時の除去土壌などの管理情報を事前に登録し、仮置場でフレコンに取り付けた新しいタグと関連付けることで、トレーサビリティの確保が可能になる。フレコンの「表面線量率」と「重量」を測定し、専用のハンディターミナルに入力すると、新しいタグで除染時の管理情報と最新の表面線量率、重量などの情報を一括管理できるようになる。

積込時は、積み込んだフレコンと輸送車両の運転手のバーコードをハンディターミナルで読み取り、システム上で関連付ける。フレコンの合計重量が車両の最大積載量を超える場合、ハンディターミナルが警告を発し、未然に過積載を防止する。輸送時は、GPSを活用し輸送車両と輸送物の位置をリアルタイムで監視する。

受入れ先となる中間貯蔵施設の保管場では、到着したフレコンと輸送車両運転手のバーコードを読み取り、輸送されてきたフレコンに間違いや紛失がないかを確認。指定された区画に設置したフレコンのバーコードを読み取り、設置年月日時、設置区画名、設置段数の情報をハンディターミナルに入力し、輸送が完了する。

システムでは全工程で常時一つひとつのフレコン、輸送車両を統括的に管理しているため、トレーサビリティ以外にも積込・搬出などの作業状況を遠隔監視することが可能となっている。

安藤ハザマ、除去土壌専用の輸送管理システムを開発4

(画像:安藤ハザマ)