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日本機械輸出組合調べ

機械輸出額8.4%減、韓国・台湾除く地域で落込む

2016年10月21日 (金)

調査・データ日本機械輸出組合(JMC)は20日、8月の機械貿易動向を発表した。機械輸出額は3兆4100億円で前年同月と比べて8.4%減り、11か月連続で減少した。

8月の為替動向は1ドル103.3円と前年から16.8%の円高となり、対ユーロも114.6円と16%の円高で、合わせて9.6%の減少要因となた。営業日は前年より1日多いため、4.8%の増加要因となり、合わせて5.3%の減少寄与要因だった。これらを考慮すると、実質的な伸び率は3.3%減と3ヶ月ぶりにマイナスとなった。JMCでは減少要因について「韓国・台湾向けを除いた5地域向けで伸び率がマイナスとなったこと、自動車、産業機械、電子ディバイスなど主要な21輸出業種がすべてマイナスとなったことなどによる」としている。

輸入額は1兆6666億円で11.8%減となり、10か月連続で減少した。

輸出額の地域別では、北米向けが13.5%減、中国向け(9.3%減)、ASEAN・南アジア向け(7.7減)、EU向け(0.9%減)、韓国・台湾向け(3.1%増)、「その他地域」向け(12.1%減)――と5地域で減少。

業種別では機械輸出額の34%を占める自動車(7%減)をはじめ、19%を占める産業機械(2.3%減)、電子デバイス(12.3%減)など21の主要業種すべてが減少し、二桁減の業種も13業種あった。

JMCでは9月の輸出について「為替・営業日要因は4.2%の減少寄与要因となる」としているが、10月7日発表の貿易統計によると、9月上中旬の全商品輸出は16%の減少だった。