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モーダルシフト最優良事業者、トナミ運輸ら5社受賞

2016年10月24日 (月)

認証・表彰日本物流団体連合会(物流連)は24日、「モーダルシフト取り組み優良事業者公表・表彰制度」の受賞者を決定したと発表した。モーダルシフト最優良事業者賞には、トナミ運輸、第一貨物、久留米運送とその3社の合弁会社ジャパン・トランズ・ラインの4社が受賞したほか、ニチレイロジグループのロジスティクス・ネットワークが受賞した。

トナミ運輸、第一貨物、久留米運送ら3社は、関東-関西間の幹線輸送の良質なサービス提供と運行効率化を目指し、合弁会社ジャパン・トランズ・ラインを立ち上げ、幹線輸送の一部を共同で実施してきた。その輸送のさらなる効率化を目標に、昨年11月から東京発九州行の貨物について、31フィート鉄道コンテナによる東京貨物ターミナル駅-福岡貨物ターミナル駅間で鉄道輸送へのモーダルシフトを実施した。

この取り組みは3社の荷物を一基のコンテナに混載することが特徴で、これによりコンテナを常に満載状態で輸送する効率的な輸送形態を実現した。また、ことし8月からはさらにもう1系統増やし、このコンテナの帰り荷として九州発東北宛てを関東集約とする貨物の輸送も開始。支店貨物の積載、合弁会社を通じた効率的な輸送手配、着地からの効率的な転送など、各社の協力により実現した輸送形態は「改正物流効率化法が目指す効率的な輸送に合致した案件」だという。

ロジスティクス・ネットワークは、鉄道・船舶を利用した拠点間転送船舶による複数荷主の混載輸送に加え、工場から拠点への転送や拠点から顧客への納品にもモーダルシフトを開始したこと、船舶同士の乗り継ぎによるモーダルシフトの推進など、10年以上に渡って継続してきた取り組みのほか、今後に向けて新規航路の開拓や10トン車の無人航送の実現といったさらなる拡充に努める積極的な姿勢が高く評価された。

物流連は2003年からモーダルシフトに積極的に取り組む物流事業者を公表してきたが、14年度から優良事業者の表彰を中心とする制度へ移行し、新制度としては3回目の表彰となる。この制度は、物流業界の人手不足が深刻化するなかで、環境負荷低減だけでなく、労働生産性向上の観点からも大量輸送機関の重要性が増している状況下、模範となる物流事業者を表彰し、その取り組みを広く紹介し、モーダルシフトをより促進しようとするもの。

応募案件はモーダルシフト優良事業者選定委員会で審議のうえ、11件15社が優良事業者として選定された。表彰式は、11月4日から海運クラブ(東京都千代田区)で開催する。

これらを含む受賞者は次の通り。

■「モーダルシフト取り組み優良事業者公表・表彰制度」受賞者一覧
モーダルシフト最優良事業者賞:トナミ運輸、第一貨物、久留米運送、ジャパン・トランズ・ラインの4社、ロジスティクス・ネットワーク
モーダルシフト取り組み優良事業者賞:実行部門日本石油輸送、改善部門山九、新規開拓部門味の素物流、センコー、日陸、日立物流、ヤマト運輸・ヤマトロジスティクス、有効活用部門濃飛倉庫運輸、改善部門・新規開拓部門日本通運