9月の外食市場、ファストフード好調で1.5％増加

調査・データ日本フードサービス協会は25日、9月の外食産業市場動向の調査結果を発表した。前年より休祝日数が1日少ないことに加え、台風の影響などが外食需要にとってマイナスとなったものの、販促の奏功で好調に推移したファーストフードが全体を牽引し、全体売上は1.5％と、2か月ぶりに前年同月を上回った。

ファーストフードの売上は4.5％増加した。業種別では「洋風」は各社キャンペーンがおおむね好調で6.9％増、「和風」は、販促回数の増加が客数増につながり2.6％増、「麺類」もテレビCMによる販促強化などで4.6％増、「持ち帰り米飯・回転寿司」は店舗削減もあり、0.7％減と前年を若干下回った。「その他」は、カレーが新メニューの好調で客単価上昇し、2.2％増となった。

ファミリーレストランは、曜日まわりと天候不順が客数に影響し1.5％減少。業種別では洋風は、価格訴求力のある店が好調であったものの曜日要因などで2.3％減、和風も総じて曜日要因が影響し1.6％減、「中華」は、こだわりを追求したメニューが好評で0.3％増、「焼き肉」は店舗増加もあり0.4％増となった。

パブ・居酒屋は、「パブ・ビアホール」は一部で若年層の集客が好調で4.8％増、「居酒屋」は引き続き店舗数削減で8.6％減少した。ディナーレストランは店舗増加や一部郊外型店舗の堅調で客数が増え2.7％増加。喫茶は新商品の投入、フードメニューの充実、積極的な店頭PR、平日の多い曜日まわりなどがプラスに作用し、2.5％増加だった。