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9月の商業販売額、百貨店販売5.2%減

2016年10月31日 (月)

調査・データ経済産業省が10月31日発表した商業動態統計調査結果(速報)によると、9月の商業販売額は36兆6420億円で前年同月に比べて4.8%減少した。このうち卸売業は25兆6190億円(6%減)で、小売業は11兆230億円(1.9%減)だった。季節調整済みの商業販売額は前月比1.8%低下した。卸売業は1.5%低下、小売業は横ばいだった。

■卸売業、衣服・身の回り品卸売業24.3%減
卸売業を業種別にみると、衣服・身の回り品卸売業24.3%減、繊維品卸売業11%減、鉱物・金属材料卸売業9.4%減、「その他」の卸売業9.1%減、農畜産物・水産物卸売業7.9%減、家具・建具・じゅう器卸売業7.1%減、各種商品卸売業5.6%減、医薬品・化粧品卸売業5.3%減、機械器具卸売業5.2%減、化学製品卸売業4.6%減、食料・飲料卸売業1.3%減、建築材料卸売業1.3%減となった。

大規模卸売店販売額は8兆8446億円で5.9%減少した。商品別にみると、その他の輸送用機械器具が36.2%減、繊維品20.8%減、石油・石炭18.7%減、鉄鋼13.8%減、化学製品9.2%減――が減り、一般機械器具8%増、家庭用電気機械器具3.5%増、その他の商品が1.7%増加した。

■百貨店販売額が5.2%減少
小売業を業種別にみると、織物・衣服・身の回り品小売業8%減、燃料小売業6.1%減、各種商品小売業(百貨店など)5.3%減、その他小売業3.5%減、無店舗小売業0.4%減、飲食料品小売業0.3%減となった。一方、自動車小売業が2.3%増、医薬品・化粧品小売業0.5%増、機械器具小売業が0.1%増加。

9月の百貨店・スーパー販売額は1兆4705億円で2.7%の減少となった。百貨店は4684億円で5.2%減、スーパーは1兆21億円で1.5%減。商品別にみると、衣料品は9%減、飲食料品0.4%減、その他は2.7%減。百貨店・スーパーの季節調整済前月比は、1%の低下で、百貨店が0.7%低下、スーパーが1%低下した。

百貨店の主力商品である衣料品は、紳士服・洋品11.3%減、婦人・子供服・洋品9.4%減、身の回り品6%減、その他の衣料品4.4%減となったため、衣料品全体では8.4%減少。飲食料品は3.0%減。その他は家具が18.7%減、食堂・喫茶7.2%減、家庭用品3.7%減、家庭用電気機械器具11.4%増、その他の商品が横ばいとなったため、その他全体では2%の減少だった。

スーパーの衣料品は身の回り品が16.2%減、その他の衣料品が14.1%減、紳士服・洋品10.7%減、婦人・子供服・洋品7%減で、衣料品全体では10.4%の減少。

主力商品の飲食料品は横ばい。その他は家具が24.4%減、家庭用品9.7%減、家庭用電気機械器具3%減、その他の商品1.6%減、食堂・喫茶が8.9%増加し、その他全体では3.2%減となった。

■コンビニ販売4%増
9月のコンビニエンスストアの商品販売額・サービス売上高は9552億円で4.0%増加した。商品別にみるとファーストフード・日配食品が3603億円で4.2%増、加工食品2574億円で5.5%増、非食品が2898億円で3.3%増となり、商品販売額は9075億円、4.3%増となった。サービス売上高は477億円で1.7%減少。