ロジスティクス三菱倉庫が10月31日に発表した9月中間決算は、物流事業と不動産事業の両方で減収増益となった。主力の物流事業で品目によって取扱量の増減があり、不動産事業でもマンション販売物件数が減少したものの、販売原価や修繕費などが減少した。
物流事業は倉庫・陸上運送ともに医薬品の取り扱いが増えた一方、非鉄金属が伸びず全体として貨物取扱量が減少。倉庫が2.1%の減収、陸上運送が0.2%の減収となった。港湾運送事業はコンテナ貨物の取り扱いが伸び、9%の増収。国際運送の取り扱いは貨物量の減少、海上運賃の下落、円高の影響で18.6%減と落ち込んだ。貨物取扱量の減少に伴い、作業運送委託費が減少したほか、減価償却費・修繕費も減少したことで28.7%の部門増益を確保した。
通期は売上高2150億円(3.9%増)、営業利益121億円(7%増)、経常利益148億円(5.5%増)、最終利益96億円(2.7%増)を見込む。
2016年9月中間決算 | |||||
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当期実績(百万円) | 前年同期比 | 対売上高利益率 | 直近3か月(百万円) | 前年同期比 |
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売上高 | 97,636 | -6.5% | 48,368 | -9.0% | |
営業利益 | 6,258 | 10.9% | 6.4% | 3,039 | 2.1% |
経常利益 | 7,656 | 10.1% | 7.8% | -- | -- |
当期純利益 | 5,062 | -1.0% | 5.2% | -- | -- |