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JA全農、農産物輸出拡大へ英食品卸を買収

2016年11月10日 (木)

M&AJA全農と農林中央金庫はこのほど、英国の食品卸会社「SFGホールディングス」の全株式を取得した。持株比率はJA全農90%、農林中金10%。

「農畜産物輸出を拡大するためには、最終実需者のニーズを把握し直販できる体制が必要」だとして、ロンドンを中心に英国全土、アイルランドで優良な顧客基盤を保有しているSFG社の経営権を取得することにより、「最終需要者へのアクセスを保有する優良な現地のサプライチェーンを獲得し、日本産農畜産物の海外輸出の拡大を目指す」

農林中金は日本の農林水産業の高付加価値化、国際競争力強化を目的に設定した「F&A(フード&アグリ)成長産業化出資枠」から出資し、JA全農の海外輸出戦略を支援する。

SFG社は、1967年創業の生鮮・冷蔵・冷凍食品の輸入・卸売会社「スコッチ・フロスト・オブ・グラスゴー」の持株会社で、欧州・アジアを中心に35か国から1000品目以上の食材を調達し、英国、アイルランドの飲食店、小売・卸売会社などに販売するアジア・エスニック食材の輸入・保管・物流などを手がけている。