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三井物産、インドの貨物専用鉄道事工事を新たに受注

2016年11月11日 (金)

ロジスティクス三井物産は11日、インド鉄道省傘下の「Ircon International」、タタ・グループの建設工事会社「Tata Projects」の3社はコンソーシアムを組み、鉄道省傘下の貨物専用鉄道公社「Dedicated Freight Corridor Corporation of India」から、インド最大の産業集積地帯であるデリー-ムンバイ間高速貨物専用鉄道計画のうち、マハラシュトラ州ジャワハルラール・ネルー港からヴァイタラナまでの区間102キロの土木・軌道敷設工事を490億円で新たに受注したと発表した。

近年の急激な経済成長に伴う貨物輸送需要を満たすことを目的とした同プロジェクトでは、インドの「黄金の四角形」と呼ばれるデリー・ムンバイ・チェンナイ・コルカタの4大都市を結ぶ貨物専用鉄道(DFC)プロジェクトの西回廊(デリー-ムンバイ)部分であり、日本政府が本邦技術活用条件「STEP」を適用した円借款を供与している。

DFC西回廊は、日本・インド両政府が共同推進するデリー・ムンバイ間「産業大動脈構想」の根幹となるプロジェクトで、これまで3日以上かかっていた両間の輸送時間が1日以内へと短縮され、物流効率の大幅改善により同国産業の発展に大きく寄与することが期待されている。

三井物産は、コンソーシアムで、昨年8月にDFC西回廊のマハラシュトラ州ヴァイタラナ-グジャラート州ヴァドダラ間320キロの土木・軌道敷設工事2区間を連続受注しており、同プロジェクトはこれに続いての受注となる。

これにより、マハラシュトラ州ジャワハルラール・ネルー港からグジャラート州ヴァドダラまでの全長422キロの距離を一気通貫で土木・軌道敷設工事を受注することとなり、同区間はムンバイ-アーメダバード間高速鉄道プロジェクトと並走する路線となる。

DFC西回廊プロジェクトでの三井物産の受注額は、すでに受注済みの土木・軌道敷設工事、信号・通信設備工事と合わせ1640億円となった。このプロジェクトでは、三井物産がコンソーシアムリーダーとなり、Ircon社、Tata社が土木工事、本邦製高品質レールを使った軌道敷設工事を共同で行う。

■プロジェクト概要
路線長:ジャワハルラール・ネルー港-ヴァイタラナ間102キロ
規模:計490億円
工事:開始日以降208週間(4年間)
用途:貨物専用鉄道工事
内容:土木工事・鉄道軌道敷設工事