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いすゞ、安全装置標準化した中型トラック「フォワード」発売

2016年11月14日 (月)

荷主いすゞ、安全装置標準化した中型トラック「フォワード」発売いすゞ自動車は14日、中型トラック「フォワード」に安全装置を標準化させる改良を行い、同日から全国一斉発売すると発表した。

今回の改良では中型トラック完成車「Fカーゴウイング」に、従来はオプションとして設定していた「車線逸脱警報装置」や「電子式車両姿勢制御システム」といった安全装置を標準装備した。

車線逸脱警報装置は、車内搭載のカメラで車線に対する車両位置を検出し、車線を逸脱した場合に警報音とメーター表示による警告を促し、わき見運転や居眠り運転による事故の抑制に貢献するもので、電子式車両姿勢制御システムはドライバーの操作状況や車両挙動をセンサーで検知し、不安定な車両姿勢と判断された場合に警報音とメーター表示による警告と同時に、エンジン、ブレーキの自動制御を行い、事故を抑制するシステム。

このほか、追突の可能性が高まると自動ブレーキ制動により衝突を回避、衝突が避けられない場合には強いブレーキで被害軽減を図る「プリクラッシュブレーキ」、走行中に先行車との車間距離の変化をマルチインフォメーションディスプレイに表示し、任意に設定した車間まで先行車の距離が縮まった場合に警報音を発し、注意を促する「ミリ波車間ウォーニング」を搭載している。

国土交通省によると、運送事業で発生する自動車事故のうち重傷・死亡に繋がる重大事故の件数は、車両総重量(GVW)20トン超の大型車が最多で、次いで多いのがGVW8トンクラスとなっており、同社は幹線輸送に幅広く使用されている「Fカーゴウイング」(GVW8トン未満)に、これらの安全装置をいち早く標準化する必要があると判断した。