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豊田自動織機、日本初の燃料電池フォーク販売

2016年11月15日 (火)
豊田自動織機、日本初の燃料電池フォーク販売
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サービス・商品環境省は15日、日本で初めての燃料電池フォークリフトの市販車両が豊田自動織機から11月中に販売されると発表した。

この燃料電池フォークリフトは、豊田自動織機が進めてきた燃料電池フォークリフト実用化開発・実証を踏まえて製品化されたもの。市販1号車は環境省の物流分野のCO2削減対策促進事業を活用し、関西国際空港に導入され、空港内の貨物運搬に使用される。

環境性はCO2排出対策の実証事業で「燃料電池フォークリフトの実用化と最適水素インフラ整備の開発・実証」を2014年度に採択し、2016年度までの3年間、技術開発・実証を実施してきた。

具体的には、燃料電池を産業車両で実用化する際の課題となる、低コスト化、システム効率、耐久性の向上などを目指し、燃料電池ユニット、それを搭載した試験車両を製作し、フォークリフトに搭載される燃料電池の性能、信頼性、耐久性などを評価した。これらの技術が今回、豊田自動織機から販売される燃料電池フォークリフトに搭載されている。

また、最適水素インフラ整備の開発・実証では、国内で初めて燃料電池フォークリフト用水素ステーションから高圧水素配管を伸ばし、ステーションから離れた倉庫内にあるディスペンサーへ水素を供給するのに加え、複数の倉庫内にあるディスペンサーに水素を分散供給するシステムを構築することを目指した。

現在行われている、関西国際空港の国際貨物地区内での実証試験により、安全性の確立、配管敷設方法の最適化を検討し、設備の仕様を確立した。