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IMO、フェリーの車両積載区域防火基準見直しを検討

2016年11月29日 (火)

ロジスティクス国土交通省は28日、イギリス・ロンドンの国際海事機関(IMO)本部で21日から25日に行われた海上安全委員会で、旅客フェリーの車両積載区域の防火基準の見直しについて今後IMOで検討を進めることが合意されたと発表した。

今回の会合で、欧州連合加盟28か国から旅客フェリーの車両積載区域の防火基準の見直しについて、今後IMOで検討を行うよう提案があった。

欧州連合加盟28か国は、旅客フェリーの車両甲板で火災が発生した際に車両が密接していたため、消火活動時に発火源へスプリンクラー水が届かないことや、機動性が制限されるなどの問題、船側開口部からの火災の拡大により救命設備を利用できないといった問題事例が認められたと報告し、これらの問題事例を解決するための対策をIMOで検討することを求めた。

日本でも、昨年北海道苫小牧沖でフェリー火災事故が発生しており、これを受けてとりまとめた旅客フェリーの火災対策を紹介する文書をIMOに提出した。

IMOは、来年3月に開催される船舶設備小委員会から審議を始める。