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年間貨物量2.4%減も減少傾向は鈍化、物流センサス

2016年12月2日 (金)

調査・データ国土交通省が2日公表した、「第10回全国貨物純流動調査」(物流センサス、2015年調査)の結果によると、年間の貨物純流動量は25億3000万トンで前回調査の2010年から2.4%減少したことが分かった。一方で、2005年調査から2010年調査の減少率(15.4%減)と比較すると減少傾向は鈍化した。

物流センサスは1970年から5年ごとに実施しているが、年間貨物量は1990年の36億1000万トンをピークに減少を続けており、2015年はピーク時に比べ29.9%減少した。

出荷産業別の2015年実績は、製造業が16億2600万トンで全体の64.3%を占めたほか、卸売業が4億2000万トンで15.9%、鉱業が2億6500万トンで10.5%、倉庫業が2億3500万トンで9.3%となった。倉庫業は前回実績の2億2700万トンから3.5%増加。

貨物1件ごとの貨物量(流動ロット)は前回調査時から0.3トン増加し、0.98トンとなった。2010年調査まで一貫して少ロット化の傾向にあったが、今回の調査では下げ止まりの傾向となっている。トラックは引き続き少ロット化が進んでいるが、鉄道コンテナ、フェリー、RORO船、その他船舶、航空では、流動ロットが大きくなっている。

輸送機関別では、トラックが自家用・営業用合わせて全体の84.3%を占め、海運が前回より1.3ポイント拡大し13.3%、鉄道・航空が1.3%、その他が13.3%となった。自家用トラックは21.4%で前回調査から2.9ポイント減少、営業用は62.9%で1.5ポイント減少した。

■詳細
http://www.mlit.go.jp/common/001154171.pdf