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現地化加速へR&D部門新設も

パナソニック、インドに年産50万台の冷蔵庫工場

2016年12月7日 (水)

荷主パナソニックは6日、拡大するインド市場で冷蔵庫などのアプライアンス事業の強化に向け、現地ニーズを反映した商品開発を行う目的で冷蔵庫の現地生産を開始すると発表した。併せてR&D(研究開発)機能を高める考えで、現地会社のインドアプライアンス社に2つの技術部門で構成する「インドR&Dセンター」を設置する。

エアコン・洗濯機の製造を行うハリヤナ州ジャジャールのテクノパーク内にある既存建屋を活用し、2017年11月に年産50万台規模の冷蔵庫工場を完成させる。独自の強みを持つ省エネ機能や保鮮性、デザインに特化した付加価値カテゴリーの冷凍冷蔵庫を同国市場向けに18年4月から販売する。

パナソニックは1990年から炊飯器、96年からテレビ、13年にはエアコンと洗濯機の現地生産を開始し、急伸する市場に対応した商品を提供してきたが、現地生産製品を冷蔵庫に広げ、現地密着商品の開発を加速させるため、商品設計を行っている設計部門を拡充し、現地完結の商品開発を目指す。

さらに「TATA ELXSI」と連携し、17年4月にバンガロールでオフショア開発部門を新設する。この部門では、インドが強みとしているAIやロボティクス分野の開発など、日本をはじめとしたグローバル向けのアプライアンス商品開発を手がける。

■冷蔵庫工場
所在地:Technopark Panasonic India Pvt.Ltd. Industrial Plot No.1 Village Bid Dadri Jhajjar-124103. Haryana, INDIA
生産品目:冷凍冷蔵庫
生産能力:50万台/年