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メカクールとの組み合わせ提案

トッパンF、BLE・NFC両対応の温度ロガー開発

2016年12月12日 (月)
トッパンF、BLE・NFC両対応の温度ロガー開発
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サービス・商品トッパン・フォームズは12日、スマートフォンや血圧計、体温計などに活用されている近距離無線通信規格の「Bluetooth Low Energy」(BLE)とNFCの両方を採用したRFID対応温度ロガー「オントレイシスタグ」を開発した、と発表した。

同社が開発した高機能保冷剤「メカクール」と専用保冷箱にオントレイシスタグを組み合わせ、RFID温度履歴管理システム「Ontrasys」(オントレイシス)として2017年4月に発売する。厳格な温度管理を求める声が医薬品や食料品の輸送を中心に強まっている状況を踏まえ、これに対応するさまざまな定温輸送ソリューションを物流業界を中心に提案していく考えだという。

オントレイシスタグは市販のスマートフォンやタブレットを使い、複数タグへの一括処理は費用の発生しないBLE通信、出荷時や配送終了時の個別処理はNFCを使って簡単に温度履歴を収集・管理できる。

表示部は文字・図形表示が可能な電子ペーパーと温度や各種モード表示が可能な液晶の2種類から選択可能。低消費電力、高視認性が特徴の電子ペーパーはバーコードや目的地などの情報を表示することができ、幅広い業務に対応する。電波を発信しないモードを用意するため、航空機への搭載にも対応する。

日本の医薬品業界では、欧米で採用されている医薬品の流通過程での品質管理基準GDPにならって輸送時の品質管理を厳格化する傾向にあり、適温で輸送するニーズが増しているほか、食料品に対する安全安心を求める声も強くなっている。

こうしたニーズに対応し、今後はメカクールによる定温輸送システムを用いた環境物流ソリューションの実現に取り組み、オントレイシスタグの出荷開始後、17年度に4億円の売り上げを見込む。