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JR貨物、11月のコンテナ取扱貨物量2.7%増加

2016年12月13日 (火)

調査・データ日本貨物鉄道(JR貨物)は13日、11月の輸送動向を発表した。取扱貨物量はコンテナと車扱合わせて前年同月に比べ5%増加した。

11月は福島県沖地震や鹿児島線架線切断などの影響により、月全体では高速貨物55本、専用貨物6本が運休となった(前年は高速貨物20本が運休)。また台風10号の影響で不通となっている石勝線・根室線は、引き続きトラック・船舶による代行輸送を実施した。

コンテナ貨物はトラックドライバー不足により鉄道へのシフトが続いている積合せ貨物(7.3%増)が、特に関東・関西地区で好調だった。自動車部品(19.8%増)が熊本地震で被災した現地工場の復旧・自動車販売台数の増加に伴い増送となったほか、化学工業品(4.2%増)も前年を上回った。

食料工業品(2.1%増)は飲料を中心に増送、エコ関連物資(8.5%増)は北海道内での建設発生土輸送が堅調に推移した。

一方、農産品・青果物(5.2%減)が台風10号の被害を受け、北海道地区からの野菜類・馬鈴薯が減送となったことに加えて、東北・新潟・北陸地区からの民間流通米輸送が低調に推移したことにより前年を下回った。この結果、コンテナ全体では、2.7%増となった。

車扱は、石油(16.8%増)が関東地区で記録的に早い積雪を観測するなど、気温低下に伴い灯油を中心に好調な荷動きとなり、車扱全体では11.2%増加。