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朝日新聞と出前館が宅配提携、来春にも協業1号店

2016年12月15日 (木)

ロジスティクス朝日新聞社は15日、インターネットサイト「出前館」を運営している夢の街創造委員会と業務提携契約を締結した、と発表した。朝日は出前館事業で協業するため、夢の街社の普通株式57万6200株(持分比率5.2%)を同社の既存株主から取得するという。

出前館は2000年に飲食デリバリーのポータルサイトとして開設され、国内最大規模に成長。会員数は856万人を超え、加盟する飲食店数も1万4200店を突破し、利用者からの注文数は年間1352万件(2015年度実績)に上っている。

協業では、新聞販売店(ASA=アサヒ・サービス・アンカー)が来年3月をメドに夢の街社との協業1号店を開設し、宅配代行事業に取り組む。ASAは出前館からの受注情報を受けて近隣の飲食店から商品を受け取り、ユーザーの元へ配達。ASAは全国に2000か所以上、従業員6万人以上を擁しており、首都圏で実証実験を経て対象エリアを段階的に拡大させていく計画。

夢の街社は10月、モバイルメッセンジャー・アプリケーション「LINE」を展開するLINEと資本提携し、LINE社が夢の街社の株式20%(発行済みベース)を取得して筆頭株主となっている。

両社はLINEアプリ上で「出前館onLINE」などのサービスを提供し、LINEが得意とする「プッシュ通知機能」などを通じてユーザーがより手軽で便利に出前館サイトを利用できるよう取り組んでいるが、こうした増え続けるネット出前注文に対応するため、ASAがデリバリー網を拡充し、豊富な種類の飲食物を利用者にいち早く配達する、としている。

朝日新聞社、ASA、夢の街社の3者は今後、これまでデリバリー機能を持たなかった地元飲食店などの宅配代行を実現させる考え。