パイオニア、自動運転需要にらみ運転者監視システム開発

環境・CSRパイオニアは15日、ドライバーの眠気を心拍の変化から検知し、その覚醒レベルを振動で改善する「ドライバーモニタリングシステム」を開発し、2020年以降の市場導入を目指すと発表した。

同社が「自動運転・高度運転支援に不可欠なキーテクノロジー」に位置づけるドライバーモニタリングシステムは、死亡・重症率が高いと言われる居眠り事故減らすため、ドライバーの状態変化を検知して改善する仕組みで、心拍計測や独自の解析アルゴリズムを用いた眠気予兆検知技術と、振動による効果的な覚醒レベル改善技術を連携させることで、ドライバーの覚醒レベルの低下を未然に防止するものになるという。

ドライバーの居眠り運転の防止や、レベル3の自動運転から手動運転へのスムーズな切り替えなどに活用できるとみており、今後は「カメラとのセンサーフュージョンも視野に入れ、より包括的な眠気検知の高精度化を目指す」としている。

また、振動による覚醒を維持する仕組みや、車両・カーナビゲーションシステムなどと連携させることで個人情報、車両情報、地図情報などの走行環境情報を活用したドライバーごとのパラメータを生成し、眠気検知の精度をさらに向上させるといった「個人への最適化」の開発も進めている。