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日通、搬入翌朝にメキシコへ到着する「最速」航空混載

2016年12月19日 (月)

ロジスティクス日本通運は16日、メキシコ向け航空混載サービス「メキシカンイーグルライナーミッドナイトエキスプレス」の提供を15日から開始したと発表した。

■日通メキシカンイーグルシリーズ

商品名対象仕向地リードタイム特徴
メキシカンイーグルライナーミッドナイトエキスプレスメキシコ/グアダラハラ0.5日羽田発深夜フライト、自社によるロサンゼルスでの転送作業で出荷日翌早朝メキシコ着のリードタイムを保証した最速サービス
メキシカンイーグルライナープレミアムグアダラハラ1−2日ロサンゼルス−グアダラハラ間を自社で積み替え後、航空機で転送する高品質サービス
メキシカンイーグルライナーメキシコ/グアダラハラ/モンテレイ/ケレタロ1−5日ロサンゼルスで自社による積み替え後、航空機で転送するメキシコ向けスタンダードサービス
メキシカンイーグルライナーエコノミーメキシコシティー/グアダラハラ/モンテレイ10−14日ロサンゼルス−メキシコ間をトラックで転送する安価なサービス

日本全国どこからでも利用でき、羽田空港内の自社保税上屋に19時30分までに搬入された貨物を当日フライトに搭載、翌日早朝にメキシコシティ、グアダラハラ空港に到着する。航空貨物運送業界では最速となるスピードが売りで、競合サービスはハンドキャリーとなるが、空港間運賃はハンドキャリーの半額から3分の1程度(日通試算)と価格競争力で優位に立つ。

また、国内航空ネットワークが充実している羽田空港を利用することで、首都圏近郊だけでなく、全国各地から利用できるのも有利。羽田空港発ロサンゼルス向け深夜フライトの活用と、自社によるロサンゼルスでの転送作業で出荷日の翌日早朝にメキシコシティ・グアダラハラ空港到着を保証するという。

こうしたサービスの提供が可能になったのは、同社がフォワーダーとして唯一、羽田空港内に国内・国際貨物の双方を取り扱う作業拠点を運営し、国内線で到着した国際貨物を空港内で仕分けしてそのまま国際線へ積み込めるという利点を生かしたからだ。

国内各地から発送された荷物を当日深夜の羽田発ロサンゼルス向けの便に積み込、ロサンゼルスでも自社グループで到着貨物の仕分・転送を行うため、到着当日のメキシコ向け航空便で発送できるようになる。メキシコ到着後も、メキシコ日通による国内配送手配に対応する。

メキシコでは、中央高原地域を中心に日系企業など世界の自動車関連企業の進出が進んでおり、これに伴って日本から部材や試作品の緊急輸送需要が増加。海外への緊急輸送では、自社社員か委託先のスタッフが荷物と同じ航空機に乗り、手荷物や預け入れ貨物として到着空港で通関を行う「ハンドキャリー」が一般的だが、往復に要する時間や旅客費用などが課題となっていた。