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11月アジア発米国向けコンテナ輸送実績、ゼポ・データマイン調べ

米国向けコンテナ拡大、現代商船はシェア6位浮上

2016年12月19日 (月)
ゼポ・データマイン11月分-2
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国際ゼポ・データマイン(米国マイアミ)がこのほどまとめた11月の海上コンテナ輸送実績によると、アジア主要10か国・地域発のコンテナ数(TEU)は前年比7.9%増の124万TEU、1月からの累計では1344万TEUで前年比2.9%増となった。

米国向けのコンテナ輸送はアジアだけでなく欧州発が11.3%増、中米発が7.3%増といずれも堅調で、世界全体から米国に向けたコンテナ輸送量は7.3%増の176万TEUと拡大した。

全体の17%を占める家具類が8%増、機械類7.3%増、電子電機5.4%増、玩具類5.8%増など、上位10品目の伸び率は6.6%増、全体に占めるシェアは63%となった。

米国主要港の動きも、韓進破綻後の影響で落ち込みの大きいロングビーチ港が13.2%減となったものの、ロスアンゼルス港、タコマ港がそれぞれ21.9%増、6.6%増、NY-NJ港も6.7%増、サバンナ港7.8%増、ノーフォーク、チャールストン、ヒューストンも二桁の増加となった。

アジア発国・地域別では1位の中国が5.8%増、2位韓国12.7%増、3位台湾15%増。韓国は自国分(荷受け地ベース)も15.8%増だった。4位香港、5位シンガポールはそれぞれ2.2%増、2.1%減で、シンガポールは7か月連続のマイナス。香港、シンガポールは1-11月累計でもそれぞれ9%、9.3%のマイナスだった。

これら対し、6位ベトナムは30.6%増で7か月間、9位タイは5.5%増で8か月間、10位マレーシアは19.5%増で5か月間、8位インドは31.8%増で4か月間、それぞれ連続で実績を伸ばしており、南アジアの好調が続いている。特にベトナムとタイは1-11月累計で36.5%増、21.9%増と全体の伸び率(2.9%増)を大きく上回る伸びを示した。

7位の日本発(直航分)は名古屋が6.5%減だったものの、東京、神戸、清水がそれぞれ11.9%増、6.5%増、14.7%増と直航合計が5.1%の増加。韓国で積み替える貨物量は41.5%の減少となり、5か月連続でマイナス。直航と合わせた日本発(荷受け地ベース)は0.7%減と横ばいだった。

韓進破綻3か月後の11月の船社13社間の東航シェア変化は、上位6社がシェア拡大(プラス10.2ポイント)した形。COSCO(プラス3ポイント)はチャイナシッピング買収分も含めて5位から3位に、現代商船はプラス1.76ポイントで、13位から6位に上昇。邦船3社の合計シェアは16%となるが、ポイントでは0.4増と横ばいだった。2M(マースクとMSC)と現代商船の単純合計シェアは5.86ポイント拡大し24.7%となる。