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商船三井・池田社長、最重要課題は経常損益の黒字化

2017年1月4日 (水)

ロジスティクス商船三井の池田潤一郎社長による年頭所感の要旨は次の通り。

池田社長の年頭所感(要旨)

商船三井・池田社長、最重要課題は経常損益の黒字化2017年をスタートするにあたり、目下の最重要課題は「2016年度の経常損益の黒字化」だ。昨年断行した構造改革の成果を、株主をはじめステークホルダーに示す必要がある。

昨年後半以降、長らく低迷していたコンテナ船市況とドライバルク船市況に底打ちの兆しが見られる。燃料油価格は上昇傾向にあるものの、為替は想定より円安で推移している。営業部門、管理部門を問わず、一人ひとりが収益アップとコスト削減を積み重ねることで黒字化を達成し、2017年度以降につなげたいと考えている。

2018年4月には、当社のコンテナ船事業は新たな事業体にシフトし、MOLグループの姿も大きく変わる。「One MOL」のベクトルで多岐にわたる課題を解決して、新しい商船三井の姿を描いていきたいと思う。

改めて強調したいのは、コンテナ船事業は引き続き当社の中核ビジネスであるということだ。コンテナ新会社の営業開始までの間、顧客にしっかりとサービスを提供していくのはもちろんのこと、新会社が顧客にとって使い勝手のよいサービスを提供できるよう円滑な移行に向けた準備が必要だ。

3社が統合することで海外のメガキャリアと伍して戦える基盤が整うことから、さらに統合効果を追求し、筋肉質で強固な事業会社になることを期待している。

一方、コンテナ船部門以外の各事業では、コンテナ船事業を新会社に移した後のグローバルネットワークの再構築と顧客との関係深化が課題になる。引き続き事業の拡大に力を入れるだけでなく、コンテナ船事業の再編を契機に、商船三井グループが発展し飛躍するためにどうしたらよいかを皆で真剣に考え、柔軟かつ大胆な思考で変革を目指していこう。