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三菱化学物流社長、倉庫拡充し共同物流実現へ

2017年1月5日 (木)

ロジスティクス
三菱化学物流の石川甚秀社長による年頭あいさつの要旨は次の通り。

石川社長の年頭あいさつ(要旨)

4月1日、三菱ケミカルホールディングスグループの化学系事業会社3社の統合により、「三菱ケミカル」が発足する。当社の武器である包装資材も含めたサプライチェーン総合物流機能などを駆使し、積極的に物流改善の提案をしていきたい。

物流環境変化への対応については、当社のコアとする事業は化学品物流であり、近年、トラック乗務員や船員の不足が言われ、危険物や重量物、長尺物などの物流が敬遠される傾向にあるなか、当社はこうした変化に対応した物流力を確保して、化学品をしっかり輸送することができる物流会社であり続けたい。

そのために、陸運事業では3年前から取り組み中のJRコンテナ専用枠の拡充とともに、倉庫の拡充を図っていく。LSIメディエンスの診断薬物流センターでの元請開始や神奈川ロジスティクスセンターの設置に続き、ことしも各拠点で倉庫の新増設を検討しており、これをネットワークシステムの導入や共同物流の実現につなげていく。

さらに川崎、尼崎の両油槽所でのタンクターミナル事業を更に発展させた新たな事業化を進めていきたい。また、三菱化学水島事業所内の石炭ボイラー発電に関する海運、陸運の輸送業務が7月からスタートするので子会社の菱化ロジテックとともに、年初から準備体制を整えていく。

海運事業では内航船団の増強を引き続き進めていく。1月には石炭ボイラー発電に関して石炭輸送の新造船が進水、高圧ガス船2隻のリプレースも予定している。

物流基盤の整備については、当社の物流の基礎は人材にあり、昨年7月に人づくり推進室などを設置し全社的な人材育成を進める体制を整えた。ことしは化学品教育や特定業務従事者教育の一層の浸透や、スタッフ育成体系を整備、充実させて個のレベルアップにつなげていく。

昨年は現場交流会などを実施したダイバーシティも、範囲を広げて活動の全社的な展開を図る。