財務・人事エーアイテイー(AIT)が10日に発表した2016年3-11月期決算は、国際貨物輸送の取り扱いが堅調に増加した一方で円高基調で推移したことが売上、営業利益それぞれを大きく押し下げ、減収減益となった。
日本セグメントでは、海上輸送のほか通関も含めた一貫輸送の受注獲得に向け営業の強化を図った結果、取り扱いコンテナ本数、通関受注件数とも堅調に伸び、売上高は128億9100万円(前年同期比4.2%増)となった。
しかし、取り扱い高の増加以上に円高基調で推移したことなどが収益の低下要因となり、セグメント利益は8億100万円(15.3%減)と下回った。
日本向け貨物は増加した一方で中国セグメントでは、円高基調による現地通貨の円貨換算額の減少から売上高29億7400万円(17.9%減)となったが、売上総利益率の好転、販売費・一般管理費の抑制により、安定した利益の確保に努めたことで、セグメント利益は3億300万円(0.6%増)となった。
全体では、売上高159億1400万円で0.8%減、営業利益は11億400万円で11.4%減少した。通気予想に対する進捗率は売上高68.8%、営業利益69.2%、経常利益70%とやや下振れで推移している。
2017年2月期第3四半期決算 |
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当期実績(百万円) | 前年同期比 | 対売上高利益率 | 直近3か月(百万円) | 前年同期比 |
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売上高 | 15,914 | -0.8 | 5,775 | -1.3% | |
営業利益 | 1,104 | -11.4 | 6.9% | 464 | -20.7% |
経常利益 | 1,154 | -12.4 | 7.3% | 458 | -26.4% |
当期純利益 | 776 | -7.0 | 4.9% | 307 | -24.4% |