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CREが千歳市に新物流施設計画、テナント確定済み

2017年1月11日 (水)
CREが千歳市に新物流施設計画、テナント確定済み
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拠点・施設シーアールイー(CRE)は11日、北海道千歳市で昨年12月26日に開発用地を取得し、物流施設「ロジスクエア千歳」の開発に着手したと発表した。すでにテナント企業が確定しており、この企業の専用センターとして、2018年1月の竣工に向けて開発プロジェクトがスタートしている。

新施設は敷地面積4万9599平方メートル(1万5003坪)、鉄骨造・平屋構造の物流施設で延ベ面積は2万885平方メートル(6317坪)。2017年4月上旬に着工する。

開発地は新千歳空港から8.3キロ、道央自動車道(道央道)新千歳空港インターチェンジから2キロに位置し、同空港を利用する航空貨物の物流拠点として高いポテンシャルを持つ。道央道を通じ、道内最大消費地の札幌と、海上貨物取扱量が道内最大の苫小牧港を中継する立地で、空・海・陸すべての輸送モードにバランスのとれた戦略的拠点として活用できる。千歳臨空工業団地に隣接しているため、周辺は倉庫・工場が多く、24時間稼働が可能な立地条件を備える。

道内の物流施設は全国に比べて1980年以前に建設されたものの割合が高く、今後、施設の老朽化に対応した物流施設ニーズが見込まれる。また、従来の一次産品の生産地として物流施設のニーズがあることに加えて、アジア諸国を中心に、北海道の生鮮品・加工食品の認知度が向上していること、食への安全・安心志向、高級志向が高まっていることから、CREでは「これら道産品の販路拡大に伴う物流施設のニーズも高まってくる」とみている。

施設のマスタープランは、高床平屋建てとして東西両面に合わせて64台の大型車両が同時接車可能なトラックバースを配置、敷地内車両動線は出入口を分けたワンウェイとし、さらに敷地内に大型車両80台以上の待機スペースを確保することにより、効率的な入出庫オペレーションを実現する。

倉庫部分の基本スペックは、床荷重は1平方メートルあたり1.5トン、有効高さは5.5メートル以上、照度は300ルクスを確保し、保管効率の向上に寄与する計画。

階層を平屋建てにすることで、多層階施設に比べ、取り扱う製商品の上下階層間搬送に伴う時間的なロスをなくし、スピーディーな入出荷オペレーションの実現を可能とした汎用性の高さが特徴。

また、寒冷地仕様として、ロードヒーティングや樋ダクトヒーターなどの凍結防止用設備の導入、断熱性の高いサンドイッチパネルや樹脂サッシ(Low-E複層ガラス)の採用を予定しており、敷地内には広大な堆雪スペースを確保するなどを計画。降雪時も入居テナントのオペレーションに滞りがないよう配慮する。

環境面では全館LED照明、人感センサー、節水型衛生器具の導入などによりBELS評価を取得する方針で、同社開発物件の標準装備とされている緊急地震速報システムの導入やAEDの設置により入居企業のBCP(事業継続計画)への配慮を行う。