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パスコ、特車通行許可効率化へ地図データ収集実験に参加

2017年1月12日 (木)

調査・データパスコ(東京都目黒区)は11日、国土交通省が取り組む特車通行許可効率化に向けた地図データ収集実験に参加すると発表した。

この実験は国土技術政策総合研究所が実施する「車両搭載センシング技術を活用した道路基盤地図データの収集実験」で、特大トラック輸送の機動性強化を図るため、電子データを活用した自動審査システムを強化し、特車通行許可業務の効率化と迅速化を目指すために実施するもの。

特大トラック輸送では、事前に道路管理者から特車通行許可を受ける必要があり、近年の車両の大型化も伴いトラック事業者からの申請件数が増加し、これに比例するように審査日数も増加している。審査日数の増加は機動的な輸送計画の立案に支障が出ることから、審査業務の効率化は申請・審査面で課題となっている。

実験では2020年までに平均審査日数を現在の「1か月」から「10日間」程度への短縮を目指し、審査システムに不可欠な道路情報を高精度に効率よく整備するため、道路管理用車両に搭載して道路基盤地図データを収集するセンシング技術の実験が行われる。

走行実験は10日から13日に国土技術政策総合研究所の試験走路で行い、16日から19日に公道で実施する。

パスコは高精度3次元地図の取得技術と自動走行に必要なダイナミックマップの構築技術などで実験に参加。国交省では、今後収集するデータを自動運転の道路基盤地図への活用も検討している。