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花王、インドネシアに界面活性剤のアジア拠点を新設

2012年2月14日 (火)

拠点・施設花王は14日、アジアを中心とした工業用製品に対する需要増加に対応するため、花王インドネシア化学の新工場をジャカルタ郊外のカラワン工業団地に建設するとともに、製造設備を増強すると発表した。

 

敷地面積は現工場の2倍となる12万平方メートルで、今月着工し、2013年1月から徐々に稼働を開始する。

 

増設計画では、主要生産品の界面活性剤の生産設備を新設し、現工場から移設する既存設備と併せて界面活性剤の年産能力を1.5倍に増強する。新工場では、香粧品などの原料に使用する界面活性剤や産業用化学製品を製造する。

 

初期投資額は40億円超を見込んでおり、ガス・コジェネレーションシステムを導入するなど省エネや環境にも配慮する。ジャカルタ郊外タンブンにある現工場は2014年12月末までに移転を完了し、新工場へ集約する。

 

現在、花王インドネシア化学で製造している工業用製品は、アジア経済の成長に伴い、インドネシア国内、輸出向けの需要がともに拡大しており、香粧品分野を含む産業用化学製品需要はさらなる拡大が見込まれている。

 

一方で現工場はフル稼働に近い状態にあり、現在の敷地では将来の規模拡大に限界があることから、生産拠点の移転を決めた。カラワン工業団地の新工場では、将来的な設備増強や拡張を視野に入れる。

 

花王インドネシア化学は、新工場の建設により、アジア市場への界面活性剤の供給拠点として機能の強化・拡充を図り、産業用化学製品の増産体制を整えることで、成長市場におけるケミカル事業の拡大に努める。