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三菱重工、エアコン製造のタイ合弁会社が工場新設

2017年1月25日 (水)

国際三菱重工業は25日、傘下の三菱重工サーマルシステムズ(東京都港区)がタイで家庭用、業務用エアコンの生産・販売を手がける合弁会社(MACO社)の生産体制を増強する、と発表した。

「世界的な快適空調に対するニーズの高まりと、アジアを中心とする家庭用・業務用エアコンの堅調な需要増加と市場ニーズに、柔軟に対応していく」のが狙い。組み立て・部品製造を行う第1・第2工場の設備を拡充するとともに、第3工場と電装工場を新設し、それぞれ2018年初めに操業を開始する。20年度には生産個数を15年度比30%増の270万個まで増やす計画。

MACO社は88年、三菱重工サーマルシステムズが現地企業のマハジャック社と設立した合弁会社で、バンコク郊外のラッカバン工業団地に第1・第2工場を構え、家庭用・業務用エアコンの部品製造、組み立てを行っている。

新設する2工場のうち、第3工場では、家庭用・業務用エアコンの樹脂、板金部品の製造を手がける。電装工場ではエアコンの基幹部品となる電装基板などの実装を行う。既存工場の設備拡充を含めた総投資額は30億円で、着工は17年度前半。

今回の増産投資ではMACO社の生産能力の増強と合わせ、設備や工法の変更、組み立ての同期化など通じて生産効率を高め、コスト競争力の強化、仕掛かり・製品在庫のミニマム化を進める。