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複雑に出荷元が変化するオンデマンド製造向け国際物流へ対応

日通とカブクが提携、複雑な国際物流に最適解助言

2017年1月27日 (金)

ロジスティクス日本通運は27日、世界33か国の工場群をネットワークして「この時期にこの製品を作る場合はこういう工場が適している」といった情報を割り出し、利用者のニーズに最適な製造機能を提供するオンデマンド製造サービスを手がけるカブク(東京都新宿区)との提携を発表した。

カブクのオンデマンド製造サービス「MMSコネクト」は、利用者ニーズの多様化、サプライチェーンの複雑化に対応するために「ものづくりのデジタル化、工場のIoT化、ネットワーク化、人工知能の適用などを通じた製造・生産業務の効率化・効果最大化」が重要な課題となっている製造業に対し、最先端の技術や設備を保有する世界各国の工場から最適な工場を選ぶ仕組みとなっており、国際的な物流の最適化が重要な要素を占める。

利用者のニーズに応じて最適な出荷場所が国境を越えて変化することから、42か国に拠点を展開する日通が物流機能を提供することで、同サービスの国際物流体制を強化する。

また日通は、グローバルに物流機能を提供する上で、「輸送品と輸送時期などの要素によって出荷元が変わる」というカブクのビジネスモデルを深く理解し、最も適した輸送サービスを提供できるようにするため、カブクから「デジタル製造サービスの実現に必要な高度なノウハウ」の提供を受ける。

日通とカブクが提携、複雑な国際物流に最適解助言

併せてカブクに対し、例えば「東南アジアのA拠点から隣接する国のB拠点へ輸送するよりも、通関の難易度や所要時間の関係で、より遠方の欧州から出荷するほうが適している」といった、自社の知見を生かした最適な物流を助言する。

カブクでは「世界42か国662拠点にひろがるグローバルネットワークを展開する日通が連携し、共同でグローバルにデジタル製造サービスを行う体制の構築を進めていく」としている。