東京都競馬、倉庫事業強化へ直子会社化

ロジスティクス東京都競馬は6日、孫会社にあたる東京倉庫（東京都大田区）を直子会社化すると発表した。同社は収益の柱の一つに位置づける倉庫事業の強化に動いており、直接の子会社とすることで意思決定のスピードと事業の機動性を高める狙い。

東京倉庫は東京・平和島地区と勝島地区で賃貸倉庫を運営しているが、これらのエリアでは同業他社との競争が激化し、上半期（2016年1-6月）の同事業の業績は一部の顧客で賃料の減額があったため、売上高が7200万円の減収、利益も1200万円の減益とテコ入れが必要な状況となっていた。

こうした事業環境を背景に、同社は昨年6月、所有倉庫でクラウド収納サービス向けのスペースが稼働を開始。事業の柱の一つとして、より柔軟に素早く判断していく必要性が高まってきたことから、よりコントロールしやすい子会社化を決めた。

同事業ではこれを機に、新たな取り組みの立ち上げも検討しており、近く発表になるとみられる。