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サトー、三重大学病院とUHF帯RFIDタグ共同臨床研究

2017年2月7日 (火)
サトー、三重大学病院とUHF帯RFIDタグ共同臨床研究

(出所:サトーホールディングス)

サービス・商品サトーホールディングスは6日、傘下のサトーヘルスケア(東京都目黒区)と三重大学医学部附属病院(三重県津市)が共同で、UHF帯RFIDタグを使用して3点照合機器の実地検証や患者への影響調査の実運用に向けた国内初の臨床研究を行う、と発表した。

三重大学病院ではUHF帯RFIDタグの本格運用による、入院患者、医療スタッフの負担軽減を目指しており、共同研究はその第一歩として、ハンディ型のUHF帯RFIDリーダーが人体内の植え込み型医療機器に影響を与えないことを実地で証明するとともに、3点照合関連のUHF帯RFIDリーダーの安全性を検証する。

研究は昨年12月26日に開始されており、2018年末まで同病院に入院する18歳以上男女の全患者を対象に実施するという。

同病院ではこれまで投薬・採血時にバーコードを使用した3点照合を行っていたが、夜間にリストバンドを照合する際には患者の睡眠を妨げるケースや、汚れや貼り付け媒体の変形でバーコードが読み取りづらい場合もあり、照合方法の改善を検討していた。

サトーヘルスケアが提供するUHF帯RFIDタグを用いることで、非接触型の照合が可能になると考えた。事前に行った認証テストでは、機器の間に布団などの遮蔽物があっても多くのケースで読み取ることができたことから、「照合時にバーコードを探す手間もなく、照合速度の改善も見込める」との感触を得ている。

UHF帯タグはHF帯タグよりも安価で、読み取り距離の調整が容易なのが特徴で、今回採用する特定小電力型のハンディ型UHF帯RFIDリーダーは、昨年3月に総務省が発表した最新の報告書で、「植え込み型心臓ペースメーカー・除細動器に対する影響は距離に関わらず見られない」との結果が出ている。

■臨床研究の概要(大学病院医療情報ネットワーク「UMIN」)
https://upload.umin.ac.jp/cgi-open-bin/ctr/ctr.cgi?function=brows&action=brows&recptno=R000025998&type=summary&language=J