ZMP、20年の完全自動運転実現目指し公道実験

調査・データZMPは、2020年東京五輪で完全自動運転タクシーによるサービス提供を実現するため、交通量の多い東京・お台場で公道実験を行ったと発表した。「レベル4」（完全自動運転）車両の運用に向け、車両を遠隔監視するソフトウェアを開発・検証した。

同社はこの実験を「2017年度中のレベル4による実証実験へ向けた重要なステップ」に位置付け、18-19年にはレベル4の実証エリアを広げ、20年にサービスを開始する計画。

同社は14年から名古屋市の公道で自動運転の実証実験を開始、16年2月から3月にかけ、神奈川県藤沢市の湘南ライフタウンで住宅地の交通環境を把握するため、ロボットタクシーの自動運転技術の担当として「安全を考慮して左一車線を直進のみで往復」する公道実験を行った。

5月以降は同社オフィスのある東京都文京区で継続して公道実験を実施。「道幅が狭く、路上駐車も多く、通行人も多い、都内山手線内の典型的な都市部の環境」で交通状況の把握を行っている。

その後は10月から、お台場で公道実験をスタート。オリンピック開催地で交通量の多い都内の市街地で、レーンチェンジ、信号認識（矢印信号含む）、右左折を盛り込んだ。同エリアは片道最大四車線で交通量が多く、トラック、トレーラーなど大型車両も多い典型的な幹線道路で、テレビ局やホテル、温泉施設、科学館などの観光名所を25分間自動運転で人を輸送するサービスイメージを検証した。