川重の双腕ロボとSBのペッパーが連携

サービス・商品川崎重工業とソフトバンク、ソフトバンクロボティクスは7日、人共存型で産業用途向けの双腕スカラロボット「duAro」（デュアロ）と人型ロボット「Pepper」（ペッパー）を組み合わせ、「人とのコミュニケーションに基づいて作業をするロボットの提案活動」を開始すると発表した。

国内では今後、毎年72万人の労働人口が減少し、人手不足がより大きな課題になるとみられており、産業用ロボットが「人を助ける存在」として活躍の場を広げているが、さらに普及を目指すには初めてロボットを使う作業者にも扱いやすい操作性が必要だとされる。

そこで、人が両手で行う作業を置き換えられるduAroと、人とのコミュニケーションが得意なPepperを連携させ、人がPepperとのコミュニケーションを通じてduAroを操作するなど、新しい使い方を開発する。

これにより、産業用ロボットの操作に習熟した作業者がいない工場や店舗、事務所などへのロボットの導入をサポート。duAroの作業状況などのデータを情報発信が得意なPepperが読み取り、人に伝えることで遠隔監視や遠隔操作を可能にする。

共同提案の第一弾として、人からPepperへの指示でduAroがスマートフォンに液晶保護フィルムを貼るデモンストレーションを行う。8日と9日に虎ノ門ヒルズフォーラム（東京都港区）で開催される「Pepper World2017」で披露する。