ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

クレハ、アジア需要拡大と輸送費上昇で苛性ソーダ値上げ

2017年2月8日 (水)

荷主クレハは7日、アジアの需要拡大を背景に苛性ソーダの需給状況がタイトになり、輸送費の上昇などもあって事業収益が大幅に悪化しているとして、3月1日出荷分から1キロ10円以上(固形換算)値上げすると発表した。

アジアで需要が拡大する一方、近年は国内価格が下落し、安定供給体制を維持するための製造設備、充てん設備の維持・更新投資が増大。輸送費も上昇していることから、事業収益の大幅な悪化が課題となっていた。

こうした状況下で同社は「コスト削減にあらゆる努力を行っているが、電解事業の維持・継続により安定供給を果たすためには自助努力のみでは現状の厳しい事業採算水準を脱することは困難」だと判断、苛性ソーダの価格を引き上げることにした。