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SBS12月期決算、国内物流・不動産伸び最終益「V字」回復

2017年2月14日 (火)

ロジスティクスSBSホールディングスが14日に発表した前12月期決算は、海外物流部門の縮小で89億円の減収となったものの、国内で物流施設の売却や燃料費負担の軽減、料金改定効果が現れ、営業利益が前の期の53億4700万円から20億円以上改善、率にして40.5%の増益となった。海外事業の再編に伴い15年12月期に38億円の赤字を計上した最終損益も89億円の大幅な改善で黒字転換し、1期で「V字回復」を果たした。

物流事業は同社グループの中核を担うSBSロジコムとSBSフレックが伸張して増益を確保したが、海外物流の縮小に伴う影響が残り7.6%の減収。不動産事業は賃貸料収入が堅調に推移し、川越物流センターを75億7000万円で売却した取り組みが寄与、大幅な部門増収益となった。

今期は売上高1500億円(0.6%増)、営業利益64億円(17.5%減)、最終利益40億円(21.8%減)を予想。物流事業ですでに稼働済みとなっている5万坪の新規拠点がフル稼働に入るほか、新規業務の獲得状況を織り込んで1500億円の売上を回復する。原油高・人手不足といった懸念材料はあるものの、拠点立ち上げコストの解消に伴い増益で推移する見通し。不動産事業も新拠点の完成で賃貸料収入が拡大するが、物件売却が通常規模にとどまることから部門利益の規模は縮小する。

■2016年12月期決算

期初からの累計実績(百万円)
前年同期比
対売上高利益率
直近3か月(百万円)
前年同期比
売上高
149,054-5.7%36,688
5.7%
営業利益
7,51440.5%5.0%1,231
21.9%
経常利益
7,84235.9%5.3%----
最終利益
5,118--3.4%----

SBSHD