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16年の物流施設投資額57%増加、CBRE調べ

2017年2月15日 (水)

調査・データCBREは15日、2016年10-12月の投資市場動向を発表した。物流施設やオフィスで比較的大型な取引が見られたことなどで、今期の投資額は前年同期比15%プラスの7770億円となった。通期では物流施設の投資額1.5倍増加したが、全体では20%減の1兆9000億円。

16年通期の投資額は、物流施設を除く全アセットタイプで減少。物流施設の累計投資額は対前年比57%増の4740億円で、投資額全体に占める割合17%となり、05年の調査開始以降で最も高い水準となった。

物流施設の中で年間を通じて売買価格が最も高かったのは、大和ハウス工業が自社で組成した私募ファンドに売却した「Dプロジェクト有明I」(東京都江東区、700億円弱)だった。

物流施設の期待利回りは5ベーシスポイント(bps)低下して4.75%となった。マルチテナント型物流施設の賃料・空室率・不動産取引量・売買取引価格・期待利回り・金融機関の貸出態度・投融資取組スタンス――の項目では、「3か月前と比べた最近」のDIが期待利回りと投融資取組スタンスがぞれぞれ改善したものの、他の項目は悪化した。