双日、物流に強み持つ独大手化学品商社買収

荷主双日は20日、欧州で化学品の販売基盤を強化するため、ドイツの大手化学品商社、ソルバディス・ホールディングの発行済み株式の100％を取得すると発表した。

ソルバディスは1881年に設立された老舗企業がルーツ。ドイツを中心に欧州域内に販売拠点・物流基地を展開し、メタノールを年間100万トン以上取り扱うほか、硫酸、硫黄といった基礎化学品の販売に強い。特に欧州の化学工業の中心であるライン川周辺に自社保有するケミカルタンクなどの物流設備を活用しながら、現地の優良化学メーカーと長年にわたって安定した取引・信頼関係を構築している。

双日はこれまで、アジアで年間100万トン規模のメタノールを生産・販売してきたが、今回の買収でグループとしてメタノールの取扱数量を計200万トン規模まで拡大し、3年目をメドに欧州域内の化学品取扱高1200億円規模を目指す。