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タカセ、不採算事業見直しへ共同配送事業廃止

2017年2月27日 (月)

ロジスティクスタカセは27日、今期は大幅な業績赤字を余儀なくされており、来期以降、現況を打開し黒字転換を図ることを目的として、「一旦」現状の取扱物量に見合った事業再構築を図ることにした、と発表した。

同社グループはこれまで、業容拡大戦略にもとづき中期経営計画の実現に向けて取り組んできた。しかし、顧客の物流コスト圧縮の要請と業者間の過当競争による収受料金の低下に加え、運賃仕入コストや労務コストの上昇といった厳しい事業環境のなか、物流にかかる高度な業務品質の維持・向上に迫られて期待利益の確保が厳しくなってきていた。

2017年3月期の連結業績予想は、売上高87億円(前年同期比5.7%減)、営業利益はマイナス1億3500万円、経常利益マイナス1億3500万円、純利益マイナス1億6000万円となっている。

こうしたことから黒字転換を目的に事業の再構築を図ることにした。具体的には、不採算取引の見直しを踏まえ、事業拠点の移動・廃止など再編成により倉庫事業の操業度の改善を図ることを目的として、老朽化が進み、生産性の向上が見込みにくくなってきている東京営業所の倉庫賃貸契約を解消し、17年7月末に同営業所を廃止する。

「共同配送事業」(まごころ便の一部)で、ドライバー不足にともなう労務コストや傭車仕入コストが上昇するなか、高度な業務品質の維持・向上に迫られるといった厳しい事業環境のため、事業廃止による収支改善を図る。

さらに事業縮小にともなう余剰人員の削減のため、希望退職者の募集を実施する。なお、現行の2018年3月期までの中期経営計画を一旦取り下げ、今回の構造改善施策の実施を前提とした計画をあらためて策定する。