ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

帝国データバンク調べ

汚染土壌処理の浦郷が特別清算開始、負債34億円

2017年2月28日 (火)

M&A帝国データバンクによると、神奈川県横須賀市で汚染土壌処理事業を手がけていた浦郷が2月14日、横浜地裁横須賀支部から特別清算開始決定を受けた。

同社は2013年12月に産業廃棄物、一般廃棄物の収集・運搬・処理、解体工事を手がける県内準大手企業から分社化され、01年に「浦郷リサイクルセンター」を建設、同年10月には灰溶融プラント事業を稼働したが、その後、機械燃料であるコークスの価格高騰にさらされ、当初の事業計画に狂いが生じるようになった。

そこで、改正土壌汚染対策法の施行を背景に「将来的な市場の拡大と需要増加が見込める」として、事業を汚染土壌処理業務にシフト。しかし、11年3月の東日本大震災以後はスポット的な案件の受注にとどまり、汚染土壌処理事業も長期的な見通しが立たなくなったとの判断から、13年12月に浦郷リサイクルセンター事業を切り離して親会社に譲渡するとともに、同センターの操業を停止した。

浦郷は16年10月31日株主総会の決議により解散した。負債は浦郷リサイクルセンター関連の金融債務が大半で34億円。