CRE、埼玉県に物流施設｢ロジスクエア久喜II｣竣工

荷主シーアールイー（CRE）は2月28日、埼玉県久喜市で開発を進めていた物流施設「ロジスクエア久喜II」が同日竣工したと発表した。竣工に先立ち国内メーカー企業の入居が決まっており、3月1日から稼働する。

ロジスクエア久喜IIは東北自動車道久喜インターチェンジ（IC）から4.8キロ、加須ICから5.8キロの埼玉県道3号さいたま栗橋線沿いに位置しており、それぞれのICから10分以内でのアクセスが可能。2月26日に圏央道境古河IC-つくば中央IC間が開通したことで、東北自動車道を基軸とした神奈川エリアから成田空港までをカバーする広域ネットワークの形成が期待され、次世代を睨んだ国内物流の戦略的拠点として高いポテンシャルを持っている。

施設は、9846平方メートル（2978坪）の敷地に延床面積1万1931平方メートル（3609坪）の2階建てで、1階トラックバースは高床式のピロティタイプ、倉庫部分の床荷重は1平方メートルあたり1.5トン、有効高さは1階・2階共に5.5メートル以上、照度は300ルクスを確保した。

前面道路からの場内出入口は入口専用、出口専用の計2か所のゲート（幅員12メートル）を設け、トラックヤードはわだち掘れの発生を抑制する「半たわみ性舗装」を全面に採用した。階層を2階建てに抑えることで、取り扱う製商品の上下搬送に起因した時間的なロスの極小化に配慮し、スピーディーな入出荷オペレーションの実現を可能とした汎用性の高い施設となっている。

このほか、全館LED照明、人感センサー、節水型衛生器具の採用、屋根全面に太陽光発電設備の設置を行い、環境や省エネルギーに配慮した施設としてCASBEE埼玉県のAランク認証、BELSの最高ランク「5つ星」評価を取得し、同社の開発する物流施設の環境負荷低減への取り組みが高く評価されている。