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調査・データ丸紅と沖電気工業（OKI）は6日、国土交通省国土技術政策総合研究所が公募する「『ETC2.0車両運行管理支援サービス』に関する第2期社会実験」に対して共同で取り組みを進め、3月からETC2.0を活用した物流事業者向け車両運行管理支援サービスの実験を開始したと発表した。
「『ETC2.0車両運行管理支援サービス』に関する第2期社会実験」は、トラック輸送の生産性向上を図ることを目的とした社会実験で、ETC2.0車載器を搭載した車両の運行管理を行う事業者に走行位置やブレーキなどの情報を提供することで、運行管理の効率化やドライバーの安全確保などの取り組みを支援するもの。
実験では、丸紅完全子会社である丸紅無線通信の無線通信サービスとOKIのETC2.0に対応した車両運行管理支援サービス「Locoもび」を組み合わせ、丸紅ロジスティクスと丸紅グループのアルテリア・ネットワークスに車両運行管理支援サービスを提供する。
丸紅ロジとアルテリア社は、それぞれ数十台規模での車両運行管理実績があり、実験ではETC2.0の仕組みを活用して、動態管理を含めた車両運行管理支援サービスを提供することで、運行効率の改善・向上を図るとともに、ETC2.0を活用したサービスの有効性を評価する。
実験結果を踏まえ、ETC2.0関連領域から拡大して、スマートフォンの位置・加速度情報、燃費・車速情報、ウェアラブルデバイスの心拍数情報のビックデータを収集・分析・活用することで、車両運行管理の効率化、運転日報の自動生成、運転手向け安全運転支援、労務管理まで実現し、業務の多様化・複雑化と労働力不足など物流業務の環境改善・効率化を図る。
OKIは、交通インフラ事業への取り組みのなかで、国土交通省、道路会社などの道路管理者向けにETC自動料金収受システムとETC2.0システムを提供しており、昨年度からETC2.0システムから得られる車両情報を民間のサービスに活用する検証を進めてきた。このサービスの一例として物流事業者向け運行管理支援サービスに取り組んでいる。
