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ヤマト・静岡県など4者、県産品の販路拡大へ連携協定

2017年3月23日 (木)
ヤマト・静岡県など4者、県産品の販路拡大へ連携協定
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ロジスティクスヤマト運輸は23日、静岡県、静岡銀行、ANAホールディングス傘下のANA総合研究所と、静岡県産品の販路拡大に向けた連携協定の締結式を行ったと発表した。

静岡県は、茶、みかん、温室メロン、いちご、さくらえびなどさまざまな特産品の販路を拡大するため香港や台湾、シンガポールなど海外の輸出に取り組んできた。一方でさらなる取引の拡大に向け、小口輸送の活性化や、海外の消費者ニーズの把握、輸送時の鮮度保持、輸出時の通関手続きなどが課題となっていた。

ヤマト運輸とANAグループは、国内の輸送リードタイム短縮に加え、沖縄国際物流ハブを基点としたアジア圏へのスピーディーな輸送ネットワークを構築し、旬の食材を鮮度を保ったままアジア圏へ届ける「産直・お取り寄せモデル」の実現に向けて取り組んでいる。

今回4者は連携協定を締結し、それぞれの資源やノウハウを有効活用することにより、県内の生産者や事業者に対し、海外展開に有益な輸送ルートを提供するなど、県産品の販路拡大に向けて取り組む。

具体的には、ヤマト運輸・ANAグループは、アジア圏へ最短翌日に届けする国際間の小口保冷輸送サービス「国際クール宅急便」などの輸送サービスを通して、高品質な県産品を鮮度を保ったまま海外まで届ける。また、生産者や事業者が海外とのビジネスを積極的に展開できるよう、輸出支援セミナーの開催や輸出時に必要な書類の作成などのサポートを行い、海外販路の拡大を支援する。

静岡県は県産品のブランド化を進めるとともに、「ふじのくにマーケティング戦略」に基づき、県産品の販路拡大にチャレンジする人材・事業者を掘り起こし、支援・育成。静岡銀行は、関係事業者に対する金融面からのサポートのほか、海外のなかでも特に東南アジア地域の情報提供、ネットワークを活用した商談会やビジネスマッチングにより新たな商流を構築することで、事業規模の拡大を支援する。

(画像:ヤマト運輸)